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 『ラプト・誘拐』 [演劇]

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 東京演劇集団「風」
   『ラプト・誘拐』
4月18日(金)~23日(水)
作:アメダ・マダニ  訳:堀内ゆかり
演出:和田喜夫
出演:白石圭司(アンリ)
    木村奈津子(シモーヌ)
    酒井宗親(老人)
 2000年にレパートリーシアターKAZEで本邦初演されて以来の再演。

 日々の生活に困っている夫婦(アンリとシモーヌ)が老人を誘拐。お金を持っているはずの老人に、金の在処を聞き出すが思うように口を開いてくれない。しびれをこらしたアンリは興奮状態になり、老人にとんでもない事をしてしまう。

 アンリ役・白石圭司は心の中の葛藤を上手に表現しながら、テンポ良い運びでシモーヌ・木村奈津子を引っ張っていた。木村奈津子も夫を支えようとする気持ちと、老人を気遣う気持ちを上手く表現し、不安と恐怖におかされながらも、心の微妙な揺れを表出し好演であった。老人役・酒井宗親は落ち着いた演技で芝居を盛上げていた。
登場人物それぞれの心理が良く醸し出されていて、終局のどんでん返しは想定外でとても面白い芝居であった。
  4月22日観劇

http://www.kaze-net.org/
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