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私の好きな劇場・好きな芝居 [ミュージカル]

  私の好きな劇場(神奈川県立青少年センターホール)・好きな芝居(わが町)
                                   千  早  正  美
  開演合図のベルに誘われて客席に入ると、薄明りの中にがらんとした舞台が目に入る。やがて、進行係(早川保)が登場。舞台にテーブルと椅子を並びはじめる。そして、道具の配置を終えると、やおら遅れてやって来る観客をじっと見ている。客席が暗くなると進行係は語り出し、スピーディーに舞台空間を説明しながら芝居が進行していく。
  ソートン・ワイルダー作「わが町」は、私にとって思い出深い忘れ得ない芝居である。高校時代初めて体験した観劇(神奈川県立青少年センター・早野寿郎演出・劇団俳優小劇場出演・昭和42年)だった。その時の舞台シーンがはっきりとした記憶で今も隅々まで目に浮かんでくる。「日常生活・恋愛と結婚・死と人生」心が震えた。演劇って、どうしてこんなに素晴らしいのだろう。この「わが町」を観劇した事によって、私自身の人生経路は大幅に軌道修正する事となった。将来は演劇の世界に進もうと固い決意。演劇の魔力に引き込まれてしまったのである。

      本文は、総合演劇雑誌テアトロ2004.・9月号 通巻754号に掲載されたものです。


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